「消えたい」と感じている10代・若者へ|一人で答えを出す前に

「消えたい」と感じている10代・若者へ|一人で答えを出す前に

「消えたい」「いなくなりたい」「もうどうでもいい」と感じているなら、今、一人で結論を出さなくても大丈夫です。短い言葉でも、話せる人や窓口に伝えてよい気持ちです。

このページを全部読む必要はありません。今すぐ自分を傷つけそう、すでに傷つけた、具体的な方法や準備がある場合は、次の「今すぐ危険がある場合」から見てください。

今すぐ危険がある場合

1. 119番・110番へ連絡するか、救急外来へ行く

すでに自分を傷つけた、具体的な方法や準備がある、今すぐ実行しそう、自分の安全を保てない場合は、119番・110番へ連絡するか、近くの救急外来へ行ってください。通常のカウンセリング予約を待つ状況ではありません。

2. 一人にならない

家族、友人、先生、同僚など、信頼できる人がいる場所へ移動してください。自室や人のいない場所にいるなら、電話をつないだまま人のいる場所へ移動する方法もあります。

3. 危険な物や場所から離れる

自分を傷つけるために使えそうな物、薬、高い場所、線路や車道などから距離を取ってください。可能なら、危険な物を信頼できる人に預けてください。

4. 短い言葉で伝える

詳しく説明できなくても構いません。次のどれか一つを、そのまま伝えてください。

今、一人だと危ない。そばにいてほしい。

死にたい気持ちがある。救急か相談窓口につないでほしい。

うまく話せないけれど、自分の安全に自信がない。

話せない場合は、この画面を見せる、メッセージで送る、紙に書く方法でも構いません。

今すぐではなくても、誰かに伝えてよい

具体的な予定がなくても、「消えたい」気持ちを一人で判断する必要はありません。気持ちが行ったり来たりする日も、元気そうに振る舞える日も、そのつらさを話してよいのです。ここから先を読み終えるより、人につながることを先にしてかまいません。

説明より、そばにいてほしいことを伝える

何が原因かを話そうとして言葉が止まるなら、今してほしいことだけ伝える方法があります。例えば次は、誰かへ助けを頼むための文例です。

今、消えたい気持ちがあります。一人で抱えるのが難しいです。少しそばにいて、相談するところを一緒に探してほしいです。

声に出せなければ、メッセージを送る、この画面を見せる、短く書いて渡す方法があります。理由や過去のことを全部説明する必要はありません。今一人なのか、誰かと一緒にいられるかなど、今の安全に関わることから伝えられます。

最初の相手に伝わらなくても、別の人を頼ってよい

家族、友人、先生、養護教諭、学校や大学・職場の相談窓口など、話せそうな人を一人選べます。最初の人が戸惑ったり、励ますだけで話が終わったりした場合も、あなたのつらさが小さいという意味ではありません。「一人にしないでほしい」「医療や公的な相談先へ、一緒に連絡してほしい」と頼んだり、別の相手へつながったりできます。

家族に話すこと自体が怖い場合は、家族以外の信頼できる大人や、公的な子ども・若者向け窓口に伝えてください。眠れない、食べられない、学校や仕事へ行けないことが続く場合は、そのことも一緒に話し、医療で診てもらう道があります。予約や移動を一人で進めにくければ、その手伝いを頼めます。

連絡する先を決める、電話をかける、そこまで移動することは、別々の用事です。どこへ相談するか分かっていても、今それを一人で進めるのが難しいなら、「電話をかける間、一緒にいてほしい」のように一部分を頼めます。支援を使えるように整える役目まで、自分だけで背負わなくてよいのです。

周囲の人へ:答えを急がず、一緒に安全を考える

打ち明けられたときは、「話してくれてありがとう。今、一人でいないほうがよさそうだから、一緒に助けを探そう」と伝えられます。理由を問い詰めたり、命の大切さを説いたりして、気持ちを変えることを急がなくてかまいません。二人だけの秘密として抱えず、医療や専門の支援につながることが必要です。

今すぐ自分を傷つけそう、すでに傷つけた、安全を保てない場合は、このページの冒頭にある緊急の案内を使ってください。ALVARAは18歳以上の方の通常の心理相談を行うサービスで、緊急対応や医療の代わりにはなりません。今は、将来の結論ではなく、一人で抱えずに次の時間を過ごすための助けを求めてください。

参考資料・引用文献:厚生労働省「友達のことが気になる」 / こども家庭庁「相談窓口」 / 厚生労働省「ゲートキーパーになろう!大人向け」

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このコラムを書いた人

齋藤 光公認心理師・臨床心理士

ALVARA Counseling Services代表。公認心理師・臨床心理士として相談に携わり、日々の暮らしや人との関わりを考えるための情報を執筆しています。

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このコラムについて

本記事は一般的な心理情報の提供を目的とし、判断・支援の代替ではありません。記事で紹介する心理療法・支援法のすべてを当サービスが提供していることを示すものではありません。体調や安全に不安がある場合は、医療の窓口または地域の相談窓口をご利用ください。