子どもが一緒に来なくても、保護者だけで相談を始められる窓口があります。声かけの迷い、自分のいら立ち、学校からの電話など、毎日の困りごとを話せます。
子どもを変える話と、親自身を支える話は分けられます
「子どものためなのに、自分の愚痴を話していいのかな」と遠慮するかもしれません。でも、保護者の眠り、頼れる人、仕事との両立は、それ自体が相談してよい内容です。親が先に改善しなければ子どもも変わらない、という順番ではありません。
説明用の場面です。帰宅した子どもへ学校のことを聞くと返事がなく、夕食の支度中に親子で怒ってしまいます。「子どもが話す方法」だけを探すと、親の聞き方を直す話へ偏りがちです。一方、「夕方は余力がない」「返事がないと嫌われた気がする」と話せれば、時間をずらす、学校の連絡を別の人へ頼む、自分の受け止め方を考える、といった別々の選択肢が見えます。
同じ親子の場面でも、変えられる部分は子どもの行動、親の気持ち、やり取り、暮らしの負担に分かれます。相談では、このうち何を扱うと今の自分が助かるかを一緒に決めます。どれか一つを家族の「原因」と決めることとは違います。
面談の最初は、一場面から目的を考えられます
家族の歴史を順に話さなくても、「朝、家を出る前がいちばんしんどい」「連絡帳を見ると涙が出る」など、最近の一場面から始められます。相談の目的も、最初から「子どもが毎日登校する」のような結果に決め切る必要はありません。
たとえば「朝に怒りが強くなったとき、誰かへ助けを頼めるようにしたい」「学校の電話の後、何時間も自分を責めることを話したい」なら、保護者自身が相談の中で扱いたいことが伝わります。子どもの行動の変化だけを成果にすると、親の眠りや負担が軽くなったことを見落とす場合があります。
まず話を聞いてほしい日と、明日の対応を考えたい日は違ってよいものです。「今日は方法を決める前に聞いてほしい」「前の提案は家では使えなかった」と伝えられます。親の説明だけで子どもの内面や診断を確定することもできないので、本人や学校へ確かめる必要のあることは分けて考えます。
「子どものことで困っていますが、今日はまず、私が__のときにつらくなることを話したいです。相談を通して、__を少し変えられると助かります」
相談したら、子どもや学校へすべて伝わりますか
情報の扱いは、利用前や面談の初めに確認できます。誰へ連絡することがあるか、どんな場合に本人や家族へ説明するかを聞いてください。安全上の対応が必要な場合もあるため、秘密について無条件の約束があるとは考えず、心配なことを具体的に尋ねるのがよいでしょう。
今後、子どもの相談や学校との話し合いが必要になることはありますが、最初からすべて決めなくてもかまいません。子どもの気持ちは保護者の説明だけで決めつけず、本人へどう尋ねるかも相談できます。
家へ帰ってから使えない助言は、戻して話してよい
「ゆっくり話を聞く」と言われても、仕事やきょうだいの世話で時間がないことがあります。その場合は、保護者の努力不足という結論にせず、「その時間は作れません。ほかのやり方を考えたいです」と伝えてください。相談した後も、合わない提案を実行し続ける義務はありません。
人手や預かりが必要なら、市区町村のこども家庭センターなどへ、家事や育児を手伝う制度を相談できます。利用できる内容や費用は地域で違います。子どもへ手を上げそう、自分や家族の安全を保てない場合は、通常の面談を待たず、自治体や児童相談所、医療などへ今の危険を知らせてください。
ALVARAの相談は18歳以上の保護者ご自身が対象です。親としての採点を受けるためでなく、自分の気持ちと毎日を少し支えるために使えます。子ども本人の診断や治療、学校への指示を代わりに行うサービスではありません。
参考・引用文献
こども家庭庁「こども家庭センター」 / 厚生労働省「家族で子どもと向きあうポイント」 / こども家庭庁「家庭支援事業について」
記事のつくり方
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このコラムについて
本記事は一般的な心理情報の提供を目的とし、判断・支援の代替ではありません。記事で紹介する心理療法・支援法のすべてを当サービスが提供していることを示すものではありません。体調や安全に不安がある場合は、医療の窓口または地域の相談窓口をご利用ください。
